選択肢が多いほど人はダラけてしまう。
先日、娘を幼稚園に送って行こうとマンションを出ると、
マンションの前で近所の主婦が世間話。
聞く気はないけど聞こえてきた会話の内容が、
「家の子全然勉強しないのよ〜！ゲームばっかり！」
「やっぱそう？男の子ってゲームばっかりだよね？」
「そうそう家もそうでさ！どうすれば勉強してくれるんだろう？」
その会話では
「男の子＝ゲームが好き」
確かにぼくはゲームが大好きだ(笑)
家の息子もゲーム大好き。
もちろん娘達もゲーム好き。
でも勉強をするか？しないか？
現在受験勉強中の息子は、
効率がとても悪いので、
学校から帰宅して０時近くまで勉強をする。
日曜日は１２時間近くやることもある。
妹達もその光景を見て勝手に勉強をしだし、
長女に至っては４歳の時には既に文字の読み書きと足し算ができるようになっていた。
「どうやってやったの？」
と聞かれても「勝手にやった」
「やりたいやりたい」とうるさいからやらせただけである。
そういうと必ずこう返ってくる。
「ウチの子供もそういう子供にするにはどうすればいいの？」
やることは凄く簡単。
「選択肢を与えない」
実は人と言うのは好きか？嫌いか？で判断しているのではなく、
「どれか一番好きか？」で判断しているのです。
例えばゲーム。
ゲームばかりで勉強しないならゲームを辞めさればいい。
言ってしまえば、
ゲームにハマる家庭の多くが「TV」が点いている。
その時点で選択肢が増えてしまい、
退屈な勉強はドンドン下位になってしまい、
退屈になると上位の好きから選ぶようになってしまう。
ゲームばかりで勉強しない家庭は…
１位ゲーム
２位TV
３位遊ぶ
因みに我が家は…
１位食事
２位遊ぶ
３位勉強
こんな感じではなかろうか？
櫻井家のTVはほぼオブジェ。
点くことが滅多になく、
子供達に「TVを観る」という選択肢がそもそもない。
退屈じゃないのか？
と思うかもしれないけど、
子供というのは遊ぶ天才だ。
遊びを自ら編み出しそれを飽きずに続ける事ができる。
そうすると様々な物に興味を示すようになる。
「これは何て書いてあるの？」
「あれは何？」
会話が生まれそこから学びに繋がる。
そしていつの間にか「字の練習をしたい」と言い出す。
勝手に学んで勝手に賢くなる。
親として理想的だと言えるが、
これは子供の生まれ持った才能ではなく、
選択肢を与え過ぎない環境を作れば、
子供は自然とこうなる。
これは動物の本能なので、
動物に当てはめて面白い。
外国人が「日本の牛肉はめちゃくちゃうまい」
ということがあるらしいが、
これも穀物を食べているか？
草を食べているか？
の違いではないだろうか？
穀物＝糖質なので、
それをバクバク食べている牛はブクブク太り、
肉の間にも脂が蓄えられる。
所謂「霜降り」
糖質は中毒性が高いので、
牛に牧草と穀物の二種類差し出せば、
どちらが好きか？
本能で判断し穀物を選ぶだろう。
まぁぼくが牛だとしたら、
２０年３０年ある寿命をたった数年で出荷される訳ですから、
短い命なら一番好きな物だけ選びたいものだ。
他には犬にドッグフード以外に「ハム」を与えたしよう。
これをすることによって「人間から貰う食物は美味しい」と理解をし、
いつも食べているドッグフードは食べなくなる。
その犬は「ハム」を与えて貰うのをひたすら待つ。
そして…
与えて貰えなかったら「仕方なくドッグフードを食べる」という仕組みだ。
もしくはドッグフードを食べればハムをご褒美で貰えるかもしれない？
と思って食べる。
これは「宿題をしたらゲームをやっていい」
というのと一緒である。
人間は動物と一緒で好きか？嫌いか？
ではなくどれが一番好きか？
と判断し順位を決め、
嫌いではなく「好きのランクが低い」だけなので、
好きランク１０位のものをランクアップさせたいなら、
１０位より上のものを消せば良いだけの事。
言ってしまえば大好きなものこそ「依存」が殆どなので、
依存から脱却するとストレスがなくなったり、
毎日が充実するようになるんです。
好きな物を与えすぎて選択肢が増えすぎると
「ダラケてしまうメカニズム」がおわかり頂けただろうか？
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